禁断の書「狭小邸宅」を読む

2013年06月09日00:53  住宅購入のつぶやき

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禁断の書,「狭小邸宅」を読んでみました.

狭小邸宅狭小邸宅
(2013/02/05)
新庄 耕

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なぜこれが禁断の書かというと,私が不動産屋に努めていたころのつらい体験を思い出し,トラウマになってしまうのではないかと心配していたので,興味はありつつも買わないようにしていたのです.(半分本気です)

また,建売住宅を既に購入した身としては,建売住宅販売会社のドロドロした裏側とか,
「建て売りってこんなに手を抜いて作ってるんだぜ!」みたいなことを知りたくないなあという気持ちがありました.(もちろん購入前ならものすごく知りたかったですが)

しかし先日本屋さんで見かけて,つい最初の数ページを読んでしまい,思いのほか面白かったのでうっかり購入してしまいました.(笑)

今日はそんな禁断の書,狭小邸宅について書きたいと思います.

所要時間は約3時間程度.ハードカバーですが字も大きく,会話も多いので読みやすい本です.
とにかく不動産業界の懐かしい単語が多くって,昔のことを思い出しながらあっという間に読んでしまいました.

では内容について書きたいと思います.

主人公は都内の名門私立を卒業しながら,特に就職に対して強い思い入れもなく,不動産会社に就職します.
不動産販売がやりたかったわけではなく,かといってやりたくなかったわけでもなく,むしろ興味が
無かったから就職してしまったという現代っ子らしい受け身な感じです.

恵比寿に本社のあるフォージー不動産という,いかにもモデルがありそうな(いくつか思い当たる企業があります)戸建住宅販売会社で来る日も来る日も購入見込み客を探し,家を売ることを求められ,心を病んでいく主人公….ある日ついに支店に支店に飛ばされることになったが….(ここからがドラマチックな展開)




感想としては,なかなか不動産業界の裏側をついていて,面白いと思います.
もしかしてこの作者(新庄耕さん)は不動産業界出身かな?と思って調べてみましたが,どうやらご友人がお勤めだったようです.
その方に取材をして,こういう本を書いたんですね.

この小説に出てくる住宅販売会社がすこぶるブラック企業で,毎日毎日暴言と暴力の嵐なんですね.
とにかくすごいんです.
オラオラとにかく家を売れよ,売り上げないとかてめえふざけんなよの世界なんですね.
なにしろ客に家を買わせることを「あの客ぶっ殺せ」って言うんですよ.

しばらく不動産屋やってましたが,そんな隠語一回も聞いたことないです(汗).
本当にそんなこと言ってるんでしょうか?だとしたらそんな会社では買いたくないですよね.


私はプロフィールにもあるように,不動産会社に勤めていました.
三井○○や三菱○○,のような財閥の名前のついた一流企業ではなく,たたき上げの創業者社長が君臨するバリバリの不動産会社でした.
期末の会議では,数百人の営業マンは新人から店長まで,自分の数字(売上)を発表し,目標を達成したものは拍手喝さいされ,達成出来なかったものは無言の非難に耐えなければなりませんでした.
社長から直々にお叱りの言葉があるときもあります.こういった会議は精神的に弱い人にはかなり苦痛を感じると思います.そういう点ではこの小説の会社と似ています.

でもなんというか…もうちょっと愛があって普通の会社だったかな.
少なくともお客さんのことをもっと大事にしていました.あ,もちろん暴力は見たことも聞いたこともないです.


この小説の中には,主人公のほかに多くの不動産営業マンが登場するのですが,私はそちらの人たちの描写の方が「こういう営業いるいるー」と思って楽しめました.

全く不動産業界に縁のない方には,最初にださい当て物件(まわしとも言います)を見せて徐々にグレードをあげていき,最後に本命のよい物件を見せるというような,不動産屋の手法が学べるという点でよいかもしれません.
しかし家を買う人には必読!というのとは違いますね….
不動産業界の裏側(デフォルメあり)ご興味があるかたにはおすすめです.
地方の方も,東京の人気エリアの戸建の価格の高さにびっくりされると思います.(4千万で安め,6千万でそこそこ,8千万円でまずまずらしい)
地方在住でよかった….

狭小邸宅狭小邸宅
(2013/02/05)
新庄 耕

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家にまつわるお金の話


ここまでにかかったお金

32,537,310円


<内訳>
   100,000円(申込金)
   900,000円(契約金残額)
     7,500円(売買契約時印紙代)
       400円(所得証明取得費用)
       350円(住民票取得費用)
    65,000円(引越し費用)
     1,500円(引越し業者さんへの飲物等)
    88,500円(前住居原状回復費)
    20,000円(金消契約印紙代)
       700円(金消契約用印鑑証明代・2通)
       350円(金消契約用住民票)
   558,000円(火災保険・家財保険30年+地震保険5年)
29,000,000円(建売住宅代金の残金)
   340,000円(ローン保証料+事務手数料)
   240,000円(所有権移転、抵当権設定、所有権保存登記費用等+司法書士報酬)
     1,260円(振込み手数料420円×3件)
     2,000円(現場への差入代)
   409,500円(カーテン代)
   160,000円(壁紙グレードアップ代)    
    29,000円(土地の固定資産税精算金)
     6,000円(引越しの挨拶・お別れ編)
    80,000円(建物表示登記費用・土地家屋調査士報酬)
     4,000円(引越しの挨拶・こんにちは編)
   350,000円(新居家具・家電・備品など)
     5,000円(ゴミ捨て代・焼却施設持込)
    18,500円(表札代)
       900円(引渡し時の飲物代)
     2,000円(電話移設工事代)
     8,000円(引越しそば代)
     8,000円(防犯ジャリ代)
    10,000円(ルーター代)
       350円(確定申告用住民票)
     1,400円(確定申告用登記事項証明書、土地・建物分)
    110,500円(固定資産税・都市計画税)
     9,600円(町内会費・1年分)

かからなかったお金


2,819,335円

<内訳>
  120,000円(追い焚きグレードアップ代)
   10,000円(ガレージパイプファン取り付け代)
  979,335円(仲介手数料)
1,200,000円(地盤改良費・軟弱地盤のため)
  400,000円(外構費用)
   12,000円(引越しハガキ代)
   98,000円(土地の不動産取得税・減額申請により0円)


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